ホストとボーイで悩んでいる人は、「一体どちらの方が稼げるのか?」という点が気になっているのではないでしょうか。
実力次第ではありますが、どちらの職業も年収1000万円以上稼ごことのできるポテンシャルを秘めています。

しかし、お給料制度が全く異なるので、稼げるようになるまでの過程はかなり違うということを覚えておく必要があるでしょう。
幸いなことに、僕はホストもボーイも両方を経験しているので、両者の収入の実態や給料体系を把握しています。
この記事では、その経験を生かして収入にこだわるならどちらを選ぶべきかについて紹介しましょう。

ホストのお給料は青天井!代わりにベースが低いことも

まず最初にホストの給料体系について説明しましょう。
お店にもよりますが、ホストの給料体系は3種類存在します。

「完全歩合制」と「日給保証制」、「最低保証給制+歩合給」です。

稼いでいるホストは、必ず完全歩合制でお店と業務委託契約を結んでいます。
つまり個人事業主ですね。

稼いでいるホストが完全歩合制を選択する理由はただ1つ。
「完全歩合制が一番割りのいい」給料体系だからです。
指名客をしっかり確保することさえできれば、自分が上げた売上の40%~60%がそのまま自分の手取りになります。

例えば一晩で500万円の売上を上げた場合、日給300万円になるのです。
たった1日で、安い月給で働いているサラリーマンの年収程度を稼げます。

売れば売っただけ自分の収入が上がり、その際限はありません。
ホストの醍醐味といえる給料体系です。

しかし、売上を作れなければ当然無給ということになります。
またそれだけ売れていないホストは、間違いなく売上目標を達成できていないので、罰金という形で重いペナルティを課されます。

最悪の場合、収支はマイナスになり借金を抱えることになるでしょう。
日給保証は、契約時に決められた日給が保証されるので、全く売上を上げられない新人ホストでも最低限の食い扶持は確保できます。

しかしホストクラブでは常に売上ノルマが設定されているので、全く売上を上げられなかった場合、罰金という形で重いペナルティを課されることが多いです。
また、ナンバー入りする程の大きな売上を上げた場合でも、当然給料は据え置きですので、「日給保証制は最も損な給料体系」といえます。

最低保証給制+歩合給は「最もバランスのいい給料体系」です。
最低限の日給が保証される上に、自分の売上の一部からバックインセンティブを得ることができます。

基本的にデメリットは少ないのですが、バックの率が完全歩合制より悪いので、そこまで稼ぐことはできません。
ホストとして天下を取りたければ、完全歩合制一択です。

ボーイは固定給、でも出世することでドンドン上がる

ボーイはホストとは違い、基本的に固定給です。
キャバクラが存在するエリアによってかなり格差はありますが、入店してすぐの完全未経験の人の時給は、1,000~1,500円が最も多いように思います。
キャバクラは長時間拘束が常ですので、月の総支給額は20万~25万円程度です。

しかし、キャバクラは人の入れ替わりが大変激しく、実力次第でとてつもないスピード出世をすることがあります。
僕が知っている範囲でも、入店から2ヶ月で副店長。
6ヶ月目には店長に抜擢された強者もいました。
そして店長になれば、月収が100万円を超えることも珍しくありません。

細かい給料体系はお店の方針によって違います。
固定給で月100万円前後にプラスして業績賞与が支給されるお店や、業績賞与がない代わりに、売り上げノルマを達成した月にインセンティブが支給されるお店もあるのです。
どちらにせよ、店長にまで上り詰めれば、年収1,000万円を超えることは間違いありません。

この金額だけ見ると、「ホストよりも稼げない」と思う人も多いと思います。
しかし、ボーイが目指すべき最終目標は店長ではありません。

本当に稼いでいるボーイ上がりのキャバクラ店長は、しっかりと資金を貯めて独立開業することが多いです。
キャバクラオーナーになれば、給料で働く労働者ではなく「実業家」になります。
自分のキャバクラを繁盛させれば、開店したお店の数だけ自分の収入は増え続けるのです。

ボーイやホストに社会保険はあるの?

給料体系については、ある程度理解してもらえたものと思います。
しかしここで気になるのは、「ボーイやホストには社会保険があるのか?」という点ではないでしょうか。

結論からいってしまうとお店によりけりです。
社会保険を用意しているお店も用意していないお店もあります。
ですので面接時に、しっかりと確認してから働くお店を決めてください。

また個人事業主としてお店と契約しているホストは、雇用されているわけではないので、元々社会保険は存在していません。
爆発的な収入を得られるようになるまでは、自分の生活を支える最後の砦である、社会保険の存在はとても重要です。

特にナイトワークは、体調を崩すことも多い過酷なお仕事です。
余計な心配をせずに上を目指すために、社会保険の有無にはこだわって職探しをしましょう。

ナイトワークは大変な分、稼げると考えよう

ナイトワークは完全実力主義の世界ですので、稼げる人は際限なく稼ぐことができます。
しかし実力が足りない人や、夜の世界の水が合わない人は、ほとんど稼ぐことができずに辞めていく過酷な業界です。

辛いことがあっても腐らず、「どうすれば売上をつくれるのか?」、「どうすればお客様が満足してくれるのか?」を常に考え続け、行動に移せる人だけが、大金を手にすることができます。
大変だけれどもその分稼げる。
それがナイトワークの醍醐味です。

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