管理人について

東京在住の35歳のユースケです。
高校時代から違法営業のホストクラブでホストをしていた。酒で身体を壊し20歳で居酒屋に転職。

金銭感覚の狂いから、収入面で悩み、1年後にホストではなくキャバクラのボーイとして夜職で再び働き始める。

ホスト経験を活かした気が効くボーイ(自称)として活躍後、23歳で小箱のキャバクラの店長となり、その後も複数の店舗で経営層として実績を積む。

30歳で結婚し子供ができたことを機に、夜職を引退して現在は押上で居酒屋を営んでいる。

ホストとキャバクラのボーイの経験をしたそんな俺が、謎に包まれた両者の全体像を紹介していきます!

男性が一攫千金を求めるならば、ナイトワークを避けて通ることはできません。
そして男性のナイトワークといえば、キャバクラのボーイかホストです。どちらの職業も実力至上主義ですので、学歴もコネも何も関係ありません。
僕も「とにかく稼ぎたい」という一心でナイトワークに飛び込み、ボーイとホストの両方を経験してみました。
その経験からわかったことは、「仕事内容が全く違うから向き不向きがある」ということです。どちらも自分の実力次第で、いくらでも稼げるようになるポテンシャルの高い職業ですが、最初の選択を間違えると取り返しのつかない損をしてしまうかもしれません。

この記事では両方の仕事を経験した僕が、仕事内容の違いや向き不向きについて説明します。
ナイトワークに飛び込んでみたいと思っている人なら、覚えておいて損のない情報ばかりです。

ボーイの仕事内容

まず最初にお伝えしておきたいことは、ボーイの仕事はかなり激務だということです。
拘束時間が10時間〜12時間になることも珍しくありません。

役職の有無や経験年数で任される仕事は変わってきますが、ボーイはキャバクラを運営するために必要な全ての仕事を担当しています。
そのため出勤から退勤まで常に働き続けなければいけません。
それでは詳しい仕事内容を、1日の流れを通してご説明しましょう。

開店前の営業準備

出勤する時間はお店が開店する時間によりけりです。
大抵のお店では、開店時刻の2時間前には出勤しなければいけません。

開店時刻は20時頃から開店するお店が多いです。
最近は18時から開店しているお店も増えています。

出勤して最初に取り掛かる仕事は掃除です。
店内全体とトイレを掃除します。

そのままの流れでテーブルセッティングも済ませるお店が多いです。
掃除が済んだらキャバ嬢の出勤状況の確認をします。
このお仕事は、キャリアの長いボーイが担当することが多いです。

キャバ嬢の出勤状況に合わせて、予約客をどのキャバ嬢に担当してもらうかを決めます。
また前日に発注しておいたお酒や消耗品の搬入とチェックも、開店前に終わらせておきます。

営業時間中の仕事

営業時間中はとにかく忙しく、お客さんが多い日は修羅場です。
来店されたお客様の荷物をお預かりし、テーブルまでご案内することに始まり、お酒やフードのオーダーを取って配膳します。

キッチン担当がいないお店の場合は、ドリンクやおつまみの盛り付けもボーイの仕事です。
お店によっては店内で調理はせず、お客さんからの注文されたものを全てボーイが買いに行くお店もあります。

テーブルのペールに入っているアイスや、灰皿の交換もしなければいけません。
テーブルの状況を逐一チェックし、アイスが半分になったら即交換。
灰皿に吸い殻が1本でも捨てられたら即交換です。

またトイレの状況確認もボーイが担当しています。
キャバ嬢が「トイレに行きたい」というハンドサインを出してきたら、トイレの状況をチェックし、空いていたらすぐにOKサインを返してキャバ嬢をトイレに通します。
キャリアの長いボーイは、これらの基本的な仕事以外にも、「キャバ嬢の付け回し」をしなければいけません。

付け回しとは、店内の状況やお客様の反応を見ながら、適切なキャバ嬢の配置やローテーションを決定する仕事です。
付け回しの上手さによって、お店の売上は大きく変わります。

これはお店によりけりですが、キャッシャー業務もボーイの担当であるお店も多いです。
お客様を観察し、お帰りになられる気配を察知したら、お待たせすることのないよう代金の計算をしておきます。
さらにこれらの業務の合間に、お客様用のトイレを頻繁に清掃しなければいけませんし、泥酔客や種々のトラブルへの対応も、ボーイの重要な仕事です。

閉店後の片付け

全てのお客様がお帰りになったら、閉店後の片付け作業が始まります。
まず簡単な店内の清掃をしながら、忘れ物や落し物がないかをチェックします。

またお酒やフードの在庫状況をチェックし、発注するのもボーイのお仕事です。
グラスや食器を洗うウォッシャー業務や、キャバ嬢を自宅まで送るドライバー業務もボーイが担当する場合もあります。

ホストの仕事内容

ホストの仕事内容は、ホストとしての格によってかなり変わります。
お店の方針にもよりますが、新人ホストとある程度キャリアがあるホスト、ナンバーに入っているホストでは担当しなければいけない仕事内容が違うのです。

新人ホストは接客以外に、お店の雑用もこなさなければいけません。
しかし自分にお客さんがついて、売上をつくれるようになればそうした仕事から解放され、より接客に集中できるようになります。

開店前の営業準備

開店時間の1~2時間前には店に出勤します。
ホストクラブの営業時間は夕方からが主流ですが、最近は日の出営業をしている店も多いです。

最初は掃除から始めます。
掃除はナイトワークの基本です。
お店の方針によりけりですが、ホスト全員で掃除をすることもあれば、新人のみが掃除をしている店、清掃業者を雇って掃除をアウトソースしている店もあります。

グラスや灰皿の汚れをチェックし、おしぼりを用意します。
この辺りはボーイの仕事と大きな違いはありません。
予約客の確認や売上を最大化するためのミーティングも開店前に終わらせます。

営業時間中の仕事

営業時間中はとにかくお客様に楽しんでいただけるよう頑張ります。
テーブル内での自分の立場によって担当する仕事が違います。

ドリンク作りは新人ホストの仕事です。
ヘルプのホストは場を盛り上げるコール、お客様のタバコに火をおつけしたり、灰皿の交換といったサポート全般を担当します。
担当ホストはとにかくお客様が気持ちよく楽しめるよう、トークを始めとする接客に集中します。
お客様は、一人一人求めておられる世界観が違うので、会話を交わしながら必要な情報を収集しましょう。

閉店後の片付け

片付けや翌日の営業のための発注をします。
お店によっては、内勤スタッフが担当することもありますが、ホスト全員に仕事が振り分けられていることもありますし、新人ホストだけが担当する場合や中堅ホストが取りまとめをしていることもあるようです。

給料・将来性・向き不向きをざっくりと比較・解説

先程はボーイとホストの仕事内容の違いについて説明しました。
次は給料や将来性、向き不向きといった部分を説明したいと思います。

ボーイの場合

ボーイの給料は、始めの内はかなり安いです。
月給にして20万円程度からスタートします。

中堅どころにまで成長して役職がつけば、30万円前後の収入になる店が多いようです。
将来的には店長やエリアマネージャー、独立開業の道があります。

店長になれば、固定給+歩合給+業績ボーナスとなり、かなり稼げるようになるでしょう。
年収1000万円超えも珍しくはありません。
さらに全国展開しているグループ会社なら、さらに上のエリアマネージャーを目指すこともできます。

グループの経営幹部になる道です。
当然店長以上の給料を得られます。

また独立して自分のお店を持つことができれば、お店の売り上げによってはいくらでも稼げるようになるでしょう。
しかしここまで成り上がるためには適性が重要です。

ボーイも実力主義のナイトワークですので出世はかなり早いのですが、過酷な下積み期間を乗り切らなければいけません。
かなりの忍耐力が必要です。

また出世するためには、キャバ嬢や同僚、上司からの信頼を得なければいけないので、コミュニケーション能力は必須です。
店長や独立開業といったさらに上のポジションを目指す場合は、企画力や経営に関する知識、お金の管理といった部分も身につけておく必要があります。

強い精神力を持ち、社交的で知らないことでも積極的に学び、身につけられるような学習能力の高い人はボーイに向いているといっていいでしょう。

ホストの場合

ホストはボーイ以上に、完全実力主義の世界です。
お店によっては完全歩合制となっているので、売上をつくれなければ稼ぐどころかマイナスになることもあります。
ですので新人の内は給料がほとんどないことも珍しくありません。

ある程度仕事ができるようになった中堅ホストで、年収400~600万円といったところです。

しかし太客がついて、莫大な売上をあげられるようになれば、爆発的に収入が伸びます。
年間数千万円稼いでいるホストもいるのです。

そして本当に稼げるようになったホストは第一線から退き、ホスト時代にためた資金を使って、ホストクラブを開業したり、新しく事業を始めることが多いようです。
ホストとして成功するために必要なことはいくつもありますが、まず売上の基本となる、お酒に強くなければ話になりません。

どれだけムードをつくっても、飲めなければお客さんが白けてしまう上に大きな売上につながらないからです。
常に結果を求められるので、プレッシャーに耐える精神力がないといけません。

またランキングの上位に食い込むためには、ナイトワーク特有の強烈な縦社会に耐え、筋道を通しながら指名の取り合いをする器用さも必要です。
それらの基本的なスキルを持った上で、お客様を虜にする自分特有の世界観を持ち合わせている必要があります。

カリスマ性といってもいいかもしれません。
縦社会に耐える強い精神力とお客様に選ばれる強烈な個性を持ち、ホスト引退後の自分の将来設計を考えながら貯蓄できる人はホストに向いているといえます。

共通しているのは未経験者歓迎ということ!

同じナイトワークといっても。ボーイとホストでは稼ぐための筋道や向き不向きに大きな違いがあります。

しかし未経験者歓迎という点だけは共通しているのです。
どちらを選んでも、自分の実力次第で大きく稼ぎ、人生を変えることができるチャンスがあります。

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